法事についてと法事の常識
法事とは、故人の冥福を祈って供養するための仏教行事です。忌明けの日までの間、七日おきに法要がありますが、初七日と四十九日以外は遺族だけで行われることが多いようです。
法事のあとは、会食が開かれることが多いですが、行われない場合は、僧侶の読経が終わったら施主が挨拶をする時に、その旨を伝えるようにしましょう。
法事をすすめるにはある程度のマニュアルを知っておく事が重要です。
まず最初にやることは、日取り決めです。法要を行う予定の日が平日になってしまう場合、直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般的です。次に法事の場所を決めます。日取りと場所が決まったらお寺へ連絡をします。
その後会食をする場合は食事をする場所も抑えておく事が重要ですが、この時には案内状を送って人数を確定しておく方が無難です。少人数で行う場合、身内だけで行うと言う場合には案内状は不要で電話連絡だけでも充分です。
出欠の確認が出来たら、次は引き物を用意します。引き物の予算としては大体3000円程度で、現在ではタオルや洗剤などだけでなくカタログギフトを用意する場合も少なくありません。ただ地域によって適している引き物とそうではない物があるので注意が必要です。
法事の前日は会場に持参する物を用意し、準備の最終チェックをします。また当日は早めに会場まで行き、会場の準備をするのが基本です。
参列する方としては、ただ呼ばれるだけなので事前に何かを手配しておく必要はありませんが、当日は黒いスーツを着ておく方が無難です。また当日は数珠を用意しておく事と、お仏前を用意しておく事が必要となります。さらに故人との関係などによってはお供物を用意しておき、それもお供えしておくというのが基本です。
スケジュール
最近では葬儀告別式と一緒に行うことが多いですが、まず最初の法事は初七日になります。大きな節目となるものとしては四十九日で、ここでお墓に納骨などをすることが多く、霊から仏に変わるとされています。その後は一周忌、三回忌、七回忌と続いていきます。
進め方
法事は、まず一同がそろい着席したらお経をあげてもらい、焼香をし、会食という流れが一般的です。会食では最初に施主があいさつをし献杯をします。そして最後に再び施主が閉会のあいさつをして引き物を渡すなどして解散になります。
法事のまめ知識
法事に参加する時の服装は、四十九日までは喪服を着用しましょう。一周忌、三回忌などは黒のスーツでも大丈夫です。それ以降では服装も黒ではなく地味な色の物でも大丈夫な場合が多くなりますが、基本的に黒系統の服を着用しておきましょう。